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ざわざわ鳴り続け出した蘆洲の、ところどころ幾筋も風筋に当る部分は吹き倒 れて泡 をたくさん浮 かした上げ潮が凪 ぎあとの蘆洲の根方にだぶつくのが覗 ける。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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草木のざわめき
海岸・砂浜・波打ち際
葦(あし)
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前後の文章を含んだ引用
......両手を前方肩の高さに伸 し、胸を張って呼吸を計った。やや左手の眼の前に落ちかかる日輪は爛 れたような日中のごみを風に吹 き払 われ、ただ肉桃色 の盆 のように空虚に丸い。 ざわざわ鳴り続け出した蘆洲の、ところどころ幾筋も風筋に当る部分は吹き倒 れて泡 をたくさん浮 かした上げ潮が凪 ぎあとの蘆洲の根方にだぶつくのが覗 ける。 青海流の作法からいうと翡翠の飛込み方は、用意の号令で櫓の端へ立ち上って姿勢を調え、両腕を前方へさし延べるときが挙動の一である。両手を後へ引いて飛込みの姿勢にな......
単語の意味
蘆州・蘆洲(ろしゅう)
蘆州・蘆洲・・・蘆(あし)の生えている州(す)。
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草木のざわめきの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(木に投げた)石が葉を分けて戞々 と崖へ当った。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
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海岸・砂浜・波打ち際の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
砂浜は白々とひろがって、見通しがよくきいた
三島由紀夫 / 真夏の死 amazon
「鬼の洗濯板」と呼ばれる 細波 のような起伏の磯
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
波が引くときに、無数の小石が運ばれていくざらざらという音だけが物憂げに響いていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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葦(あし)の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「音の響き」カテゴリからランダム5
ひっそりとして空家 かと思われるほど
森鴎外 / 阿部一族
地虫の鳴くようなスチームの音
日野 啓三 / 抱擁 amazon
音色に滴るような弾力があり脹らみがある
横光 利一 / 罌粟の中 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
木の葉がしゃらしゃら擦れる音。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
直立した 花梗 の上に、固く身をすぼめた花冠が、音楽のように、ゆるやかに開こうとしていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
まわりの地面にまるくおが屑でも撒いたように、橙色の落花を散らしている金木犀
黒井 千次 / 群棲 amazon
斧による鋭い切口から官能的な甘さのまといつく匂いをたてている生木
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
坂道を降り切ると、川瀬の音が一斉に立ち上ってきた
井上靖 / あすなろ物語 amazon
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