岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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蔦(つた)
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前後の文章を含んだ引用
......、靴の踵 の踏み加減を試すために、御影石 の敷石の上に踵を立てて、こちこち表門の方へ、五六歩あゆみ寄った。 門扉は、閂 がかけてある。そして、その閂の上までも一面に、蜘蛛手形 に蔦 の枝が匍 っている。扉は全面に陰っているので、今までは判 らなかったが、今かの女が近寄ってみると、ぽちぽちと紅色 の新芽が、無数に蔦の蔓 から生えていた。それは爬虫類 の掌のようでもあれば......
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蔦(つた)の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(下のほうをむしり取られた門の蔦は)流行を追うて刈り過ぎた理髪のように軽佻で滑稽にも見えた。
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
若人の濡れ髪を干すように閂の辺まで鬱蒼と覆い掛り垂れ下る蔦葉の盛りを見て
岡本 かの子 / 蔦の門 amazon
岡本かの子 / 母子叙情
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(ひまわりの)花弁は輪冠(わかんむり)か縁(ふち)飾りのようで
川端 康成 / 山の音 amazon
羽毛の畑のような芒の穂波
横光利一 / 日輪
午後の陽をいっぱいにあびて、葉のなかには宝石のように光っているのがあった。
丹羽 文雄 / 顔 amazon
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