そんなためらいと熱望の狭間にいて、気がつけばすでに一週間が過ぎてしまっていた
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ ページ位置:15% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
躊躇・ためらう
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......。もしそうだとしたら、電話をしても、彼女以外の人間が出る可能性がある。彼女本人が出てさえ何を言っていいのかわからない状態なのに、もしそんなことになったら……。 そんなためらいと熱望の狭間にいて、気がつけばすでに一週間が過ぎてしまっていたのである。もうこれ以上は延ばせない。今は日曜日の午後九時過ぎ。この時刻ならば家にいるだろう。……少なくとも誰かは。 本人以外の誰かが出た場合にはそのときだ。そん......
単語の意味
熱望(ねつぼう)
熱望・・・心から望むこと。強く望むこと。
ここに意味を表示
躊躇・ためらうの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
病名を確かめたいくせに、はっきりと診断を下されることを恐れる患者のように、ぐずぐずと時間を稼ぐ
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
このカテゴリを全部見る
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
歯磨きのペーストが固まってこびりついているような、そんな感じのこわばり
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
生まれて初めて心の底から恐怖が這い上がってくる。黒々と光る地底の虫のような恐怖だった。彼らは目を持たず、憐みを持たなかった。そして鼠を彼らと同じ地の底にひきずり込もうとしていた。鼠は彼らのぬめりを体中に感じる。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女
同じカテゴリの表現一覧
恐怖・不安 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ