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夜はほんとうには明け離れていないで、窓の向こうには光のない濃い灰色がどんよりと広がっているばかりだった。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......腰から上を起こして、ちょうど目通りのところにあるいちめんに水気で曇った眼窓 を長い袖 で押しぬぐって、ほてった頬 をひやひやするその窓ガラスにすりつけながら外を見た、夜はほんとうには明け離れていないで、窓の向こうには光のない濃い灰色がどんよりと広がっているばかりだった。そして自分のからだがずっと高まってやがてまた落ちて行くなと思わしいころに、窓に近い舷 にざあっとあたって砕けて行く波濤 が、単調な底力のある震動を船室に与えて、船は......
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夜明けの表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
お天道さまはまだ昇っていなかった
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
夜は 殆 んど明け放れていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
眠りの浅い夜を終えて、カーテンの向こうがだんだん光の中へ引きずられ、気が付くと白い世界の中にいる。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
まだ夜の気が薄暗くさまよっている
有島武郎 / 或る女
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
外の闇は少しずつ薄れ、粒子の粗い景色が広がっていく。暗くて形しか分からなかった家の細部――窓や屋根についているアンテナの輪郭なんかが、徐々に姿を現わし始める。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
窓の外にはもう薄闇が立ち込めている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
西に傾いた陽の光を受けて山肌が橙色に移る
福永 武彦 / 草の花 amazon
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