錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆 のようにハネ飛ばした。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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乗り物が揺れる
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前後の文章を含んだ引用
......がた、蟹 の後を追って、本船が移動することになった。「人間の五、六匹何んでもないけれども、川崎がいたまし」かったからだった。 朝早くから、機関部が急がしかった。錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆 のようにハネ飛ばした。サイドの鉄板がボロボロになって、その度にこぼれ落ちた。――博光丸は北緯五十一度五分の所まで、錨をなげてきた第一号川崎船を捜索した。結氷の砕片 が生きもののように、......
単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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船は時々子供がするように、身体を揺 った。
小林多喜二 / 蟹工船
錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆 のようにハネ飛ばした。
小林多喜二 / 蟹工船
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一見するとアパート風の建物のようで船とも見えなかった。
牧野 信一 / 淡雪 amazon
錨が、錨穴のところに大きな黒い鉄いろの蟹のようにとりつく
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
電車の軋 る音
岡本かの子 / 巴里祭
けたたましい鉄工所の非常汽笛が鳴り響いた。
梶井基次郎 / 海 断片
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