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おれは十何年間も彼女に実は自分の夢を喰わされていた
※備考※ 初恋の女を理想の女だと会えない間も思い続ける
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......会った初恋娘のカテリイヌの本当の事情は大分おれの想像と違っていた。あの女はそれほどうい/\しい女でもなければ神聖な女でもなかった。いわば平凡な令嬢だった。それでおれは十何年間も彼女に実は自分の夢を喰わされていたわけさ。自分の不明とはいいながら相当腹が立つわけさ。そこでおれはあの娘を見つけたのを幸い、是非自分の想像していたカテリイヌのように彼女を仕立て上げて見ようという......
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心臓が破裂しそうな心持で、いても立ってもいられなくなる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
なにを見ても、なにを読んでもひとりの女に結びついてしまう
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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物事にふけりやすい葉子は身も魂も打ち込んでその仕事に夢中になった。
有島武郎 / 或る女
空想が象のようにふくらんで来る。象が水ぶくれになってよたよたと這 いまわって来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
いろ/\のことが眼の前の情景にもつれて頭に湧いた。
岡本かの子 / 巴里祭
絵を描いていると頭が毛布でも巻かれているみたいに熱くなってくる。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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どさくさにまぎれて女子がイチの髪をさわる。私の指先はまるで自分がさわったかのように繊細な毛流れを感じて、しびれて熱くなる。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
やさしくて穏やかで、そして何処に行くあてもない口づけだった。《…略…》あたたかくて親密な気分になっていて、そのことを何かのかたちで残しておきたいと無意識に考えていたのだろう。我々の口づけはそういうタイプの口づけだった。
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
舌と舌の柔らかさが触れ合う。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
静寂はサユリの小さな呻き声によって壊された。それは、彼女のものとは思われないほど、か細い声だった。声は断続的にふわふわと現れ空中を舞った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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