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私たちは同じものを食べ、同じ寝床にもぐりこみながら、将来住みたい場所さえ違うんだから、今私たちがこの部屋にそろっていることは、ほとんど偶然みたい。 いつか人生が分かれてしまう 無理に束ねていた二つの茎が それぞれの太陽に向かって育ち始めてしまう だましだましでもいいから できるだけ長い時間を いっしょに生きたかった
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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失恋・恋人と別れる
同棲・一緒に暮らす
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......周りが呆れて誰もいなくなっても、身体が冷たくなってもまだ動かない。まだまだ飲みたりないのに水は枯れてきて細くなり、一滴でも逃がさないように舌をつき出している。 私たちは同じものを食べ、同じ寝床にもぐりこみながら、将来住みたい場所さえ違うんだから、今私たちがこの部屋にそろっていることは、ほとんど偶然みたい。 いつか人生が分かれてしまう 無理に束ねていた二つの茎が それぞれの太陽に向かって育ち始めてしまう だましだましでもいいから できるだけ長い時間を いっしょに生きたかった ゆったりと愛せたことはあったか。あなたを安心させたことはあったか。 でも愛してるという言葉はいまはそんなに重要じゃなくて、いま大切なのはあなたのために何ができ......
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私は汽車の窓から、ほんとうに冷たい握手をした。
林芙美子 / 新版 放浪記
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同棲・一緒に暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
年寄りと二人で暮らすというのは、ひどく不安なことだ。《…略…》私は、いつもいつでも「おばあちゃんが死ぬのが」こわかった。《…略…》私は心の中でいつも、たったひとりの家族を気にかけていた。 部屋のすみに息づき、押してくるそのぞっとするような静けさ、子供と年寄りがどんなに陽気に暮らしていても、埋められない空間があることを、私は誰にも教えられなくてもずいぶん早くに感じとった。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
一人で住むより二人いっしょに住めば、同じ家賃で広く住める
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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水島は射精の瞬間を少しでも先にのばしたがっている。何度か動きを止め、あるいは身体を離し、鎮まるのを待つ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
子猫のように体をくねらせてキスを投げる
岡田 なおこ / 薫ing(イング) amazon
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蜜のように甘い夫婦仲に不安な影がさす
戸板 康二 / 家元の女弟子 amazon
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