大根の花も莢 になっている時分であった。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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春
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前後の文章を含んだ引用
......賑やかなものが潜んでいるようにも感じられた。 一度は藤川から出発し岡崎で藤吉郎の矢矧 の橋を見物し、池鯉鮒 の町はずれに在る八つ橋の古趾を探ねようというのであった。大根の花も莢 になっている時分であった。 そこはやや湿地がかった平野で、田圃 と多少の高低のある沢地がだるく入り混っていた。畦川が流れていて、濁った水に一ひらの板橋がかかっていた。悲しいくらい周囲は眼を......
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地面からも、屋根からも、春の記憶を新たにすべき湿気がむらむらと立ち上る
夏目 漱石 / 門 amazon
遅咲きの桜まで散ってしまい、もう明らかに春のものとは言えない日差しが、この北陸の街々を照らし始めたころ、
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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樹々は一斉に新緑に包まれ、溢れる日光を受けて歓びおののいた。空気にも、朝も、昼も、夜も鼻翼をくすぐる若葉の香がみちた。郊外の林間では、腐った去年の落葉の下から、いろいろな野花が咲きだした。
宮本百合子 / 伸子
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