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鳥井の今の心の内は、からからに干からびた砂漠そのものだ、と思った。果てがなく、精神が乾燥し、方向感覚を失っている。《…略…》これからどう歩き出せばいいのか、途方に暮れている。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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絶望・希望がない
お手上げ・なす術がない・途方に暮れる
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前後の文章を含んだ引用
......は呼吸すら堪えているのだろうか。僕たちは顔を見合わせた後で、うな垂れる。 僕の頭には、広大な、赤とも白ともつかない地面が延々と広がる、砂漠の光景が浮かんでいた。鳥井の今の心の内は、からからに干からびた砂漠そのものだ、と思った。果てがなく、精神が乾燥し、方向感覚を失っている。砂漠には、スーパーサラリーマン行きの標識など立っていないし、水場がどこなのか、夜を凌ぐ場所がどこなのかも分からない。鳥井はベッドの上で、無表情のまま、仰向けになっていたが、きっと同時に、砂漠に座り込んで、茫然とした表情で、肩を落としているのかもしれない。これからどう歩き出せばいいのか、途方に暮れている。「果たして」と考えずにはいられなかった。果たして、この、鳥井の砂漠を潤すことができるのだろうか、と。 西嶋の顔を見やる。使命感と意地が漲ってはいたが、策はなさそ......
単語の意味
暮れる(くれる)
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
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3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
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