風が、また吹き渡る。ウインドブレーカーの襟や袖が、がさがさと音をたてる。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
風の音
はためく・翻る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......よ。でも、たった八歳ですよ、八歳で息子を死なせちゃったんですよ、私は。三十三歳まで生きてきて、なにも遺せなかった。うん、なにも遺せなかったんですよ、この世に」 風が、また吹き渡る。ウインドブレーカーの襟や袖が、がさがさと音をたてる。 橋本さんはカーブの先に目をやった。丘を越えたあとも、道路は草原の中を蛇行しながら、どこまでもつづいていた。「もっと遠くまで行きたかった。健太に、もっと遠くの景......
単語の意味
襟・衿・領(えり)
襟・衿・領・・・1.衣服の、首を取り囲む所につけられている部分。また、そこにつける縁どりの布。カラー(collar)。和服では、前で交わる細長い部分やそこにつける布を指す。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
2.首の後ろの部分。首筋。うなじ。
3.掛け布団の、首に直接あたる部分にかける細い布。
ここに意味を表示
風の音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
はためく・翻るの表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
免許証を扇子のようにひらひらとさせて
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
吹きあげる十二月の風に、商店の赤い旗がヒラヒラしていて心にしみた。
林芙美子 / 新版 放浪記
『高品質、低価格宣言』という赤い垂れ幕が、デパートの壁で波うつ。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
(ピアノの)大屋根を開け、突上棒で支える。チューニングピンが整然と並んだところは、いつ見ても心を打たれる。まるで、森だ。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
新学期の朝の、何かに追い立てられるような静けさを、古いクーラーの音が強調していた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
「風」カテゴリからランダム5
じっと耳を澄ましているとほんのわずかの風の切れめから女の声らしきものがちらりと聞こえたような気がしたが、それもあるいは僕の錯覚かもしれなかった。
村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ風の音強風・暴風よく聞こえない・不明瞭な音
「状態・状況」カテゴリからランダム5
岡本かの子 / 巴里祭
どさりと音がして眼から火が出た。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
風 の表現の一覧
状態・状況 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ