風にさからいながら、子供の走るかっこうが、海老のように見える。
林 芙美子 / ボルネオダイヤ「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 作品を確認（amazon）
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走る・駆け回る
風
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単語の意味
海老・蝦（えび）
海老・蝦・・・エビ目（十脚類）の甲殻類の一群（長尾類）の総称。水中に住み、足が10本ある甲殻類の動物。体は頭胸部と、7節に分かれ非常に発達した腹部から成る。堅い殻でおおわれ、体を曲げ伸ばして進む。頭には2対の長い触覚がある。食用になるものが多い。「海老（かいろう）」とも読む。
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弾丸のように駈けて行く
今 東光 / 夜の客「日本文学全集〈第59〉今東光・今日出海集 (1969年)お吟さま 痩せた花嫁 鶏頭 夜の客 他 山中放浪 天皇の帽子 他」に収録 amazon
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風は線路に沿ったなだらかな緑の斜面を滑り
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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薄い氷の上をそろそろと渡るみたいに歩く
古井 由吉 / 杳子・妻隠(つまごみ) amazon
城下をうろついている犬みたいな浪人
吉川英治 / 無宿人国記
木製の人形が歩いているような足音
原田 康子 / 挽歌 amazon
小犬が駱駝の周囲を疾風のごとく廻転して
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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みずみずしい風が吹く。それもしみったれて少しずつ吹いている。
林芙美子 / 新版 放浪記
快い朝風が湖水の上を渡ってゆく
白洲 正子 / 能の物語 amazon
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