TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 返事がない・音信不通
TOP > 人物表現 > 記憶 > 忘れられない・心に強く残る
孤独に親しみやすいくせにどこか殉情的で人なつっこい私の心は、どうかした拍子に、このやむを得ない人間の運命をしみじみと感じて深い悒鬱 に襲われる。君も多くの人の中で私にそんな心持ちを起こさせる一人だった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
返事がない・音信不通
忘れられない・心に強く残る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......後、同じこの地球の上に呼吸しながら、未来永劫 またと邂逅 わない……それはなんという不思議な、さびしい、恐ろしい事だ。人とは言うまい、犬とでも、花とでも、塵 とでもだ。孤独に親しみやすいくせにどこか殉情的で人なつっこい私の心は、どうかした拍子に、このやむを得ない人間の運命をしみじみと感じて深い悒鬱 に襲われる。君も多くの人の中で私にそんな心持ちを起こさせる一人だった。 しかも浅はかな私ら人間は猿 と同様に物忘れする。四年五年という歳月は君の記憶を私の心からきれいにぬぐい取ってしまおうとしていたのだ。君はだんだん私の意識の閾 を......
単語の意味
殉情(じゅんじょう)
殉情・・・気持ちのおもむくままに自分をすっかり任せること。
ここに意味を表示
返事がない・音信不通の表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(返事に困る)「ふん」お由はちょっと肩をすぼめて笑ったが、さて返事のしようもないと云う風で、 少時 黙った
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
(連絡がない)電話のベルも鳴らず、手紙も届かなかった。ドアをノックするものもなく、くうくうと鳴く賢い伝書鳩も飛んでこなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
無視かよ、とそのときは思ったけれど、同時にありがたさも感じた。あのつぶやきには、返事をしないという反応が正解だった。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
孤独に親しみやすいくせにどこか殉情的で人なつっこい私の心は、どうかした拍子に、このやむを得ない人間の運命をしみじみと感じて深い悒鬱 に襲われる。君も多くの人の中で私にそんな心持ちを起こさせる一人だった。
君は妙に力強い印象を私に残して、私から姿を消してしまったのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
もうずいぶん前のことだが、記憶は鮮明だ。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
消そうとすればするほど、薄命な女の死に顔や、因果な子の乳の香が、そこらに、ちらつく。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
林芙美子 / 新版 放浪記
あいつなら、南極観測隊にビーチパラソルを売ることだってできる。断食中の僧侶にハンバーガーだって買わせるさ
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
「記憶」カテゴリからランダム5
まるで自分の人生を、一つの風景として眺めさせられているかのような顔つき
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
瞼の裏を、幼い日の姿が次から次へと行列をつくって通って行く
黒井 千次 / 群棲 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ