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有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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足音・靴音
枯れ葉・葉が散る
圧迫・踏む・押し潰す
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前後の文章を含んだ引用
......たわわになっていた。ある木などは葉がすっかり散り尽くして、赤々とした果実だけが真裸で累々と日にさらされていた。それは快く空の晴れ渡った小春びよりの一日だった。私の庭下駄 に踏まれた落ち葉はかわいた音をたてて微塵 に押しひしゃがれた。豊満のさびしさというようなものが空気の中にしんみりと漂っていた。ちょうどそのころは、私も生活のある一つの岐路に立って疑い迷っていた時だった。私は冬を目の前に控えた自然の前に幾度も知らず知らず棒立ちになって、君の事と自分の事と......
単語の意味
拉ぐ(ひしゃく)
豊満(ほうまん)
しんみり(しんみり)
拉ぐ・・・平らに押しつぶす。
豊満・・・1.豊かに満ちているさま。豊かで十分なさま。
2.体の肉付きがいいさま。
2.体の肉付きがいいさま。
しんみり・・・1.落ち着いて心静かなさま。しみじみ。
2.その場の雰囲気が何となく悲しい感じになるさま。気持ちが沈んで陰気なさま。しめやかなさま。
2.その場の雰囲気が何となく悲しい感じになるさま。気持ちが沈んで陰気なさま。しめやかなさま。
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
法衣が擦れる音と、革靴のソールが床を叩く乾いた音だけが鳴り続ける。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
橋板を 軍靴 で踏む音が、ごとんごとんと耳に響いた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
路上を帰って行く足音を、武内は何かゼンマイのほどけつつある音として聞きいっていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
外出用のスニーカーが一歩歩くたび、きゅっきゅっと鳴り、その音が夜道に響いた。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
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一段と大きな雷鳴が轟き、地響きがした。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
虚空に短い笛のような音で風が唸る
山川方夫 / 海岸公園 amazon
ボールと泡立て器を取り出し、ホイップクリームを泡立てる。 その時のカシャカシャいう音は、ひっそりした売場に隅から隅まで響きわたるので、いつもわたしは恥ずかしい思いをする。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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彼女のハイヒールの靴音だけがぼんやりとした春の夕暮の大気に規則正しくなめらかな 楔 を打ちこんでいるようだった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
抜け殼みたよにふらふらと歩いていた
宇野 千代 / おはん amazon
まるで廊下で四股を踏まれるような騒々しい足音
宇野浩二 / 蔵の中 amazon
「秋」カテゴリからランダム5
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
茵(しとね)のような落ち葉の上にすわる
森 鴎外 / 山椒大夫 amazon
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