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耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ピンボールの響きはまだ幾らか耳に残ってはいたが、冬の陽だまりに落ちた蜂の羽音のようなその狂おしい唸りはもう消え去っていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
まるでこだまのように僕の心でしばらくのあいだ響いていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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ぱたん、ぱたん、と頭の戸が次々に開く。不用意に記憶を辿っていくとまずいぞ、と気づいた時には、すでに、開くべきではない戸も開いている。出てくるのは、「助けて」と縋るような目で懇願してくる少年の顔だ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
(ここ数日の出来事をぼんやりと思い出していると、)現実がだんだん溶解して闇の中に溶けて吸い込まれていってしまうような気がした。いろんな物がその本来の形を失って混ざりあい、意味を失ってひとつのカオスとなる。《…略…》溶けてひとつの丸いカオスの球になっている。まるである種の天体みたいなかたちに。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
なにげなく友の云った言葉に、私は前の日に無感覚だったことを美しい実感で思い直しました。
梶井基次郎 / 橡の花
何度顔を洗ってもこの言葉がこびりついている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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