鼻が巻き上がると、赤貝のような口が見える。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
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象(ぞう)
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(象の足枷)象がその足枷を気にしていたのかどうかは僕にはよくわからない。しかし少くとも表面上、象は自分の足にまきつけられたその鉄塊にはまったく関心を払っていないように見えた。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(象の鼻は)さなだ虫のように巻いたりほぐれたりする。
鼻の頭も動物学教科書のさなだ虫の頭に似ている。
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
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暗がりを獲物をもとめて歩く様子は堅固な建築物のように美しく、しかもゴムの柔軟さをそなえている。
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
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