もしかしたら俺にとっては、直紀さんこそが山なのかもしれなかった。 こわくて、うまく踏み入ることもできなくて、でもいつだってうつくしい。
※備考※ 思いを寄せる人は山のよう
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
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......見えようもんなら、すぐに神去の山が思い浮かぶ。『あそこの手入れはどうしよう、いつ伐倒するのがいいだろう』って」 俺を呼ぶのは、山じゃない。直紀さんの姿だ。いや、もしかしたら俺にとっては、直紀さんこそが山なのかもしれなかった。 こわくて、うまく踏み入ることもできなくて、でもいつだってうつくしい。 繁ばあちゃんは金魚を飼っている。屋根裏からヨキが引っぱりだしてきた薄いガラスの金魚鉢で、二匹の魚は仲良く泳いでいる。 かれらの餌はしばらくのあいだ、ウナギにや......
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現われてくれ。顔を見せてくれ。 起きている間、眠っている時でさえ、私のどこかが、だらしなく睦子を求めていた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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こめかみを押しつけるような冬山の森厳な沈黙
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
屋根屋根の上にぽっかり島のように浮かんだ山
安岡 章太郎 / 質屋の女房 amazon
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丘をひとつ越すと、夢のようなうつくしい山間がある。
阿川 弘之 / 雲の墓標 amazon
人波は、水溜りのお玉じゃくしの群のように、後から後から押して来ては揺れうごいた。
徳永 直 / 太陽のない街―他二篇 (1953年) amazon
梶井基次郎 / 雪後
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(強引なキス)素っ気なく返した瞬間、中野に顎を掴まれ、顔の向きを変えさせられた。彼の顔が視界を埋めた。 「やめてよっ!」 顔を逸らすと、湿った感触が唇から頬へと走った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
美しいがひどく性的な感じのするキスシーン
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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