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葉子は部屋の中が暖かなのか寒いのかさえわからなかった。ただ自分の心が幸福にさびしさに燃えただれているのを知っていた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:25% 作品を確認(青空文庫)
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「喜び」 + 「他の感情」
「寂しさ」 + 「他の感情」
複雑な気持ち
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前後の文章を含んだ引用
......葉が明るい障子に飛鳥のような影を見せながら、からからと音を立ててかわいた紙にぶつかった。それは埃立 った、寒い東京の街路を思わせた。けれども部屋 の中は暖かだった。葉子は部屋の中が暖かなのか寒いのかさえわからなかった。ただ自分の心が幸福にさびしさに燃えただれているのを知っていた。ただこのままで永遠は過ぎよかし。ただこのままで眠りのような死の淵 に陥れよかし。とうとう倉地の心と全く融 け合った自分の心を見いだした時、葉子の魂の願いは生きようと......
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