スペインのバレンシア風たきこみご飯パエリャ・バレンシアーナは、サフランご飯の最高傑作である。

魚介類と肉と米をサフランで煮込んだパエリアは日本の混ぜご飯に似ていてなかなかうまい

ワイン蒸しやパスタ、パエリアなど、様々な料理でお楽しめる

全体が混然としてうまみが絡み合っているパエリア

日本では、黄色いいためご飯を作るときは、たいていカレー粉をつかう。カレー粉の入ったごはんも香りが高くておいしいが、サフランのほうが色が鮮明だし、香りもほのかでデリケートだ。

ハマグリ飯は、ハマグリの風味がご飯と混合した初春の味覚

ニューヨークへいったとき、ゆきずりに妙な店に入ってしまった。スタンドバーふうになっていて、坐ると目の前におもちゃの線路があり、注文をすると、調理室からハンバーガーをのせた汽車がはしってきて、目の前でとまるしかけになっていた。こどもならいざしらず、大のおとなが、神妙な顔して汽車の上にのっているハンバーガーをたべるなんて、なんだか、なさけない気分だった。

ふぐ鍋やすっぽん鍋は鍋そのものよりも最後の雑炊を楽しみにするご飯通が増えている

新米を炊いた土鍋がテーブルに上ればやっぱりご飯が主役になる。ふくよかな甘い香りが辺りに漂えば、もうそれだけで立派なご馳走気分が盛り上がる。

豊かな春の香りの炊き込みご飯