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自分はその時、生れてはじめて、ほんものの都会の与太者を見たのでした。それは、自分と形は違っていても、やはり、この世の人間の営みから完全に遊離してしまって、戸迷いしている点に於いてだけは、たしかに同類なのでした。
太宰治 / 人間失格 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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生きづらい・世間に馴染めない
怠け者・ずぼらな性格
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前後の文章を含んだ引用
......」 しかし、自分は、彼の言う事に一向に敬意を感じませんでした。馬鹿なひとだ、絵も下手にちがいない、しかし、遊ぶのには、いい相手かも知れないと考えました。つまり、自分はその時、生れてはじめて、ほんものの都会の与太者を見たのでした。それは、自分と形は違っていても、やはり、この世の人間の営みから完全に遊離してしまって、戸迷いしている点に於いてだけは、たしかに同類なのでした。そうして、彼はそのお道化を意識せずに行い、しかも、そのお道化の悲惨に全く気がついていないのが、自分と本質的に異色のところでした。 ただ遊ぶだけだ、遊びの相手と......
単語の意味
類ない・類いない(たぐいない)
類ない・類いない・・・同じ種類や程度のものが無い。他に比べるものが無いくらい、程度が違う。
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