九階建てで、雨が降ってもいないのに、湿気を感じさせる、陰気な鼠色(のマンション)
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:55% 作品を確認(amazon)
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ビル・建物
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前後の文章を含んだ引用
......とは接触していないのかもしれない。ありえなくもない。そして、何より恐ろしいのは、自分自身がたとえそうであっても困らないことだった。 マンションはすぐに分かった。九階建てで、雨が降ってもいないのに、湿気を感じさせる、陰気な鼠色をしていた。 正面の入り口を跨ぎ、エレベーターに乗り、六階のボタンを押す。先ほどの鯨の電話を、岩西という男は真に受けて、大人しく待っているのだろうか。胡散臭さに......
単語の意味
陰気(いんき)
陰気・・・気分や天気などが、スッキリしない。明るくなく、ドンヨリしている。⇔陽気。
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今風のマンションほどではないが、 洒落 た外観の鉄筋モルタル造りの建物で、塀に《第二桜荘》という鋳鉄製のプレートが 嵌められていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(壁が全部ガラスで入口のないビル)入口というものがないんだ。まるで巨大な金魚鉢みたいにね
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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