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火にかざしたスルメのようにひっくりかえって悶絶する
藤枝 静男 / 或る年の冬 或る年の夏 作品を確認(amazon)
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苦痛(精神的なつらさ)
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単語の意味
悶絶(もんぜつ)
悶絶・・・もだえ苦しんで気絶すること。
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心の中を、ふっと、かすかな空気の振動のような、あるいはまた張りつめた野戦の通信線がたちきられる時のような、言い知れぬ苦しみがとおりすぎる。それはふっと胸のほんの入口のところをかすってどこかへ行ってしまう。とまた、ふっと音をたててそれはとおりすぎる。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
心を誰かに摑まれて、ぶんぶんと振り回されているような気持ちになる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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紙の端が、小指の外側をかすめた。チリッと、妙な感覚が残った。何だろう、と目を近づけて見たけれど、指は変わったことはない。そのあたりが、微かに痛痒くなった。
高樹のぶ子 / その細き道(遠すぎる友) amazon
軀に薄い刃物で切られるような痛みが走った。
吉行 淳之介 / 闇のなかの祝祭 amazon
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