魚介は鮮度低下が早い

おかしら付きの魚

縄文時代の昔から日本人は魚をよく食べていた。そのことは貝塚の発掘による歴史的遺物からもうかがえる。

北海道や東北で育った人間は、魚はそのまま切ってどっさり盛ったのを食うのが一番うまいと言う

猫が瞬きもせずに凝視し続けるくらい、うまい

シンプルな料理にも家庭ごとの味わいがあり、違いは香辛料に出る

人の鼻にかぐわしく、口に清々しい

ワサビやカラシやダイコンはシャープな辛さで、揮発性のために口に含んだ瞬間に鼻に抜ける辛味を感じる反面、すぐに辛味感を失ってしまう。トウガラシやコショウやショウガはホットな辛さで、辛味感を遅く感じる反面、いつまでもヒリヒリと持続する。

程よい辛味と香りのバランスが、おいしい料理の引き立て役として新しい楽しみを作る

辛いものを食べると汗がでる。辛味スパイスの中に含まれる刺激成分が、体内の活動を高める。

新鮮な鰻の白焼きは汁臭いような蒸れたニオイもなく、箸でちぎると表面に少し弾力があって、しかし口に入れるととろけるようにコクがでてくる

寒ブリみたいにたっぷりの脂が溶け込んでいないので、刺身で食べてもさっぱりおいしいし、塩焼きや煮込んでも型崩れしない

舟に辛口の熱燗をつめた魔法瓶と辛子酢味噌のどんぶり鉢をのせて湖に繰りだし、少し膚寒い朝風のなかで、網からあげたてのピチピチ跳ねる白魚を茶漉しでしゃくってどんぶり鉢へあける。白魚は辛子酢味噌のなかでは跳ねない。ふれたとたんに一瞬でおとなしくなってしまう。透明な「一寸」の体に黒い眼をまじまじ瞠ったまま息絶える。それをつるつるとすするのだが、コリコリした歯あたりと、ほのかなホロ苦みであるきりで、生臭さも、肉らしい味も、何もなかったと記憶している。

生でも食べられる高鮮度

焼けた串でアイナメの皮を叩くと、香ばしい香りが立ち、いつの間にか皮に焼き目がついて程よく火が通った

香りも強く、食材の旨さを引き立てる名わき役として重宝されている

こってりしたラーメンにはさわやかな香りのコショウが合う

爽やかな風味とすっきりした後味。ソーセージやステーキなどの肉料理によく合う。

素手で持つと手が痛くなる、スーパーハバネロ手羽先

シャープな辛味が食欲をそそる