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人の住まない家は確実に朽ちていく。その別荘は疑いもなくあともどりできるポイントを通り過ぎていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:78% 作品を確認(amazon)
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廃墟・廃屋・瓦礫の山
ぼろい・使い古された
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前後の文章を含んだ引用
......までペンキがはげ落ちてしまうと新しくペンキを塗りなおすためには古いペンキを全部はがしてしまわなくてはならないだろう。その手間を考えると他人事ながらうんざりした。人の住まない家は確実に朽ちていく。その別荘は疑いもなくあともどりできるポイントを通り過ぎていた。 家が古びていくのとは対象的に樹木は休むことなく生長しつづけ、まるで「スイスのロビンソン」に出てくる樹上家屋のように建物をすっぽりと包んでいた。長いあいだ枝切り......
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廃墟・廃屋・瓦礫の山の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
古自動車の解体された残骸が、近代の戦場のような無残な姿をさらす
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
ブック・エンドを不意にはずした書籍のように、家々が倒れる
獅子 文六 / てんやわんや amazon
古い自動車が二台雨ざらしになっていた。どちらの車にもタイヤはなく、ボンネットは開けられて内臓をひきずり出されていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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ぼろい・使い古されたの表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一寸見たのでは木か金かも知れないほど古びている。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
(使い古しのグローブ)色は褪せ、縁はすり減り、メーカーのマークは取れてなくなっていたが、決してうらぶれた様子は見せなかった。指先をあてがうだけで、するりとルートの左手の形に馴染んだ。数えきれないボールを受けてきた革の光沢は、威厳さえ感じさせた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「家・建物」カテゴリからランダム5
戦災に焼け残った店がかたまっていて、町そのものも、むかしの東京の面影を色濃くとどめている。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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快調に行きすぎて困るくらい、仕事が実に気持ちよく進む
中島 敦 / 李陵 amazon
バランスを取って丸太のうえに立ち、支えの岩にうまく載る角度を探す。サーカスの曲芸師みたいだ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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