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改札口からあふれてくる人の波が彼の眼の前でどっと散りみだれた。瓢吉の眼には波がしらのような顔の渦が勢いよく彼に向って殺到してくるような気がした。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 作品を確認(amazon)
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人通り・人の往来
駅のホーム・駅の構内
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人通り・人の往来の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人々が二人のまわりを川の流れのように足早に通り過ぎていった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
ぞろぞろと蟻の行列のよう
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
丁目がふえるにつれ、人通りが減り、街がさびれてきた。
宮本百合子 / 伸子
人間のながれが、縦横無尽に入り乱れ、《…略…》泥鰌(どじょう)の生簀(いけす)のようだった。
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
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駅のホーム・駅の構内の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(地下街)駅舎内の連絡通路に入り、最初に目についた階段から地下街に下りる。両側にテナントショップの並んだ路は先が見えないほど長く、途中で複雑に分岐している。何種類もの音楽と、電子音と、無数の足音と、どこかで動いている巨大な空調機器のゴーっという音と、もっと深いところからくる地下鉄の地鳴りとが、入り混じって反響し合う通路を進んでいく。ところどころに地上への階段の開口部があって、そこからは剥きだしのクラクションやエンジン音が、前世の記憶みたいに流れ込んでくる。しゃべりながら歩いている者は誰もいない。膨大な音のなかに、そういえば人間の肉声だけが含まれていない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(駅)「オギクボオー」 スピーカーの調子が悪いせいか、駅名のアナウンスまで鸚鵡の声に聞えたりする。
向田邦子 / 酸っぱい家族「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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「店・施設」カテゴリからランダム5
(コンサートホール)大ホールの扉を開けると、気圧まで変わったように感じた。森だ。森にいるみたいだった。建物の中に入ったときから、外とはざわめきの伝わり方が違った。空気の流れも違う。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
黒い田を越して法隆寺の伽藍が灰屑のように淡く望まれた。
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集 (第3巻)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
熱海市清水町は、温泉街の中心地から南西に外れた地点にある。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
静けさが冷たい滴(しずく)となって落ちそうな杉林
川端 康成 / 雪国 amazon
「だって、なんかどんどん変わっていくんだもん。せっかく見つけた遊び場も、すぐ工事現場になっちゃうし。引っ越してくる前の街はそんなことなかったもん。なんか変。生き物みたい」
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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