芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......は盗賊が四方に横行した、物騒な時代である。――五位は猫背を一層低くしながら、利仁の顔を見上げるやうにして訊ねた。 「まだ、さきでござるのう。」 利仁は微笑した。悪戯 をして、それを見つけられさうになつた子供が、年長者に向つてするやうな微笑である。鼻の先へよせた皺 と、眼尻にたたへた筋肉のたるみとが、笑つてしまはうか、しまふまいかとためらつてゐるらしい。さうして、とうとう、かう云つた。 「実はな、敦賀 まで、お連れ申さうと思うたのぢや。」笑ひながら、利仁は鞭を挙げて遠くの空を指さした。その鞭の下には、的皪 ......
単語の意味
鼻の先(はなのさき)
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
赤児が初めて笑い出す靨(えくぼ)のような、消えやすい笑いだ。
横光 利一 / 微笑 amazon
薄っすりとした笑いを心に感じる
林芙美子 / 新版 放浪記
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「口・顎」カテゴリからランダム5
女面のようなほのかな笑いが漂っていた。
円地 文子 / 女坂 amazon
口の つぐみ の足りないその口の辺りは、彼の意志力の極度の欠乏を示すもののようである。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
別人のように、やさしい微笑を含んで
芥川龍之介 / 偸盗
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
ゴムのように伸びた笑みを浮かべる
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
「お帰り」義母は談笑をそのまま引きずった笑顔で雪見に声をかけた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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