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ばさっと、庭先の連翹 の花が、嵐みたいに揺れた。
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:43% 作品を確認(青空文庫)
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草木のざわめき
揺れる
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前後の文章を含んだ引用
......、一角の手をつかんで、無理に、無性 に、 「ここにいては。裏! ……あっ、いけない、そこの納戸 へ」 一角は、その手を、振り払って、 「――退 いていろッ」 途端に。 ばさっと、庭先の連翹 の花が、嵐みたいに揺れた。垣を踏みこえて来た激しい物音から、一箇の人影が、縁側へ、躍り上がった。 「――おのれっ、一角だな」 「おっ、木村丈八郎か」 「人の噂は、嘘でなかった。近頃、城下をうろ......
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草木のざわめきの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
その葉がチラチラ光ってゆすれ互いにぶっつかり合って微妙な音をたてるのでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
がさがさ笹にさわる音がして
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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逃げ場のない濃密な静寂
竹西 寛子 / ひとつとや amazon
「また聞こえた。」 と言って、弟がぱっと顔を上げた。 目を見開いていた。 何もかもを見ようとしているように。 そうか、頭で直接聞くということは、聴覚よりも視覚により近いんだ、と知った。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
なまめかしい、白い萩が咲いている
林芙美子 / 新版 放浪記
木々の闇がいっそう荒々しく息づく
日野 啓三 / 抱擁 amazon
梢の悲鳴が渦巻く白い闇の奥で甲高く鳴る
日野 啓三 / 抱擁 amazon
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
大地から立ちのぼる炎に似たかげろう
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
トイレは、男のほうもえんえん長蛇の列であった。この行列は、一見宝くじ発売の行列に似ていた。ただこの行列には、希望がないという点が少し違っていた。
東海林 さだお「タコの丸かじり (文春文庫)」に収録 amazon
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