今にも咳が飛出しそうな長い、太い溜息を吐 いた
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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ため息・吐息
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前後の文章を含んだ引用
......、お亡くなりになったようなものですね」 若林博士は、こういった私の質問が耳に這入ると一層深く感動したらしく、眼を閉じたままの眉の間の皺 が一層深くなった。そうして今にも咳が飛出しそうな長い、太い溜息を吐 いたが、やがて静かに眼を開くと、その青白い視線を、私の視線と意味あり気に合わせつつ、すこしばかり語気を強めた。 「その通りです。あの斎藤先生は、正木先生が学位を受け......
単語の意味
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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胸の底から吐き出すように 溜息 を 洩らした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
胸の中が空っぽになるような深い溜め息が口からほとばしり出る
柴田 翔 / されどわれらが日々―(ロクタル管の話) amazon
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自分一人が、千年も万年も生きられるような不安のない顔
林芙美子 / 夜猿 amazon
行き詰まりだと思っていた眼前に、ほっと灯りがともったよう
黒井千次 / 春の道標 amazon
「呼吸」カテゴリからランダム5
胸や腹に波の起伏のような烈しい呼吸を打たせ
石坂 洋次郎 / 山のかなたに (1954年) amazon
女のかすかな溜息だった。近かった。やはり、息をひそめていたのだ。柔らかい吐息だった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
ミイラの頭を火箸で叩いているような乾いた音をたてて咳をした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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