長い蟻の行列が、墓地の一画をえんえんと横ぎっている
阿部 昭 / 阿部昭集〈第4巻〉父と子の夜 無縁の生活 ほか 作品を確認(amazon)
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蟻(あり)
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単語の意味
蜿蜒・蜒蜒・蜿蜿(えんえん)
蟻(あり)
蜿蜒・蜒蜒・蜿蜿・・・ヘビのように長くうねうねと続くさま。
蟻・・・アリ科の昆虫の総称。くの字の触覚を持ち、胸と腹と間にくびれがある。地中などで、女王蟻を中心に、雄の蟻、働き蟻(生殖能力のない雌)が階級を持ち集団で社会生活を営む。働き蟻は地上を歩いて食物を集め、勤勉なものの典型とされる。新しく羽化した女王と雄には翅(はね)があり(羽蟻)、交尾後に翅を失う。
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長い蟻の行列が、墓地の一画をえんえんと横ぎっている
阿部 昭 / 阿部昭集〈第4巻〉父と子の夜 無縁の生活 ほか amazon
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みいんみいんと暑くるしく蝉が啼きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記
こんなにふしぎな蝶を見たことはなかった。 弓弦 のように引きしぼった大きな羽も、ゆたかに柔らかく 膨らんだその腹部も全身、銀色なのである。ただ二本の触覚だけが絹糸のように白かった。それはなぜか、ぼくは若い 踊子 を──頭に白い羽毛をつけ、銀粉を全身にぬって片脚をかるく上げて、今、空中に飛び上ろうとする美しい踊子を想わせた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて
芥川龍之介 / 蜘蛛の糸
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