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動いているのか放置されているのかわからない重機が何台か、眠っている生き物みたいに暗がりで蹲っていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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シルエット・影絵
夜
トラック・重機
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前後の文章を含んだ引用
......吹と初めて見たときはすぐにどこか新しい場所へ延びていくように思えたのに、四年近くたった今でもトンネルは塞がれたままだった。暗い穴の向こうは相変わらず工事現場で、動いているのか放置されているのかわからない重機が何台か、眠っている生き物みたいに暗がりで蹲っていた。 ただでさえ人が歩かない緑道を、この行き止まりまで来る人は私たちくらいしかいない。私たちはトンネルのそばにある石のオブジェに腰を下ろした。横に座った伊吹が、「あ......
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シルエット・影絵の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
そのかたちは影絵のようだった。なめらかに闇に生きる、私とは違う種類の生き物のようだった。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜はやや更 けて、天地は黒い塀を四壁に立てたように静まり閉す
岡本かの子 / 雛妓
雨催いで風の冷ややかな宵
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
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トラック・重機の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
ビーチ・ボーイズのテープがひととおり終わったので、僕はボタンを押してテープを取り出した。あたりが急にしんとした。車のタイヤが薄い水の膜をはねるシュウウウッという均一な音が聞こえるだけだった。真夜中なんだ、と僕は思った。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
やがてすっかり夜があけ、とても広いハワイ島の大地を、太陽がふんだんに照らしはじめた。《…略…》低く茂る緑が光に包まれて輝いて見えた。遠くの山々の連なりも朝の光で生まれ変わるような輝きを見せていた。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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船は、真黒い岩か何かのように、そこにどっしりしていた。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
瀕死の野獣の悲鳴のような汽笛が聞こえる
高橋 和巳 / 捨子物語 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
五秒かもしれないし、一分かもしれない。暗闇の中では時間がはっきり定まらない。揺れ動き、引き伸ばされ、凝縮する。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
林の中の夕暮れのように薄暗い
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
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