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入道雲が水平線の上へ拡がってザボンの内皮の色がして、海も入江の真近までその色に映っていた。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:21% 作品を確認(青空文庫)
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地平線・水平線
積乱雲・入道雲・雷雲
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前後の文章を含んだ引用
......が生動している。そんなふうに思えた。―― 空が秋らしく青空に澄む日には、海はその青よりやや温い深青に映った。白い雲がある時は海も白く光って見えた。今日は先ほどの入道雲が水平線の上へ拡がってザボンの内皮の色がして、海も入江の真近までその色に映っていた。今日も入江はいつものように謎をかくして静まっていた。 見ていると、獣のようにこの城のはなから悲しい唸 声を出してみたいような気になるのも同じであった。息苦しいほど......
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地平線・水平線の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
水と空との閉じ目
有島武郎 / 生まれいずる悩み
視界を遮る物があまりなく遠くのほうまで見渡せる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
ぐるりと遠い水平線。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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積乱雲・入道雲・雷雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空の宮殿のように巨大な入道雲
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
空の遠くにまるで巨大な亀頭のような白い積乱雲が見える。澄みきった青空の中で、近づいてきているのか遠のいているのかもわからないそのシルエットは、異様な存在感を呈していた。
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
部落はまるで死人のように荒涼としています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
真っ白い鶏冠(とさか)のような山巓(さんてん)
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
赤い火の色が麓の方へ降りて行って、山の姿の半分位までが、明るく光り出した時分には、要の頂上は、瑪瑙(めのう)を磨き立てた様な色になっていた。
内田 百けん / 東京日記「東京日記 他六篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
「空・中空」カテゴリからランダム5
ちょうど大星に接近して土耳古(トルコ)の旗のようになっている新月
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
小路は、月に照らされて、さながら霜を置いたようにうす白 い。
芥川龍之介 / 偸盗
墨のような黒雲が一面にあたりをとざす
芥川龍之介 / 杜子春
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