TOP > 風景表現 > 晴れ・曇り > 雨上がり・晴れ間がのぞく
一度日が陰って暗澹 としたあたりの景色になったが、それを最後に空は全体として明るくなって来た。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
雨上がり・晴れ間がのぞく
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......で置いて来た。それが最後で規矩男からかの女は訣 れ去って来て仕舞ったのであった。 その日規矩男の書斎から出た二人は、また武蔵野の初夏近い午後をぶらぶら歩き出した。一度日が陰って暗澹 としたあたりの景色になったが、それを最後に空は全体として明るくなって来た。木々の若芽の叢 が、垂れた房々を擡 げてほのかに揮発性の匂 いを発散する。山中の小さい峠の下り坂のようになって来た小径 は、赤土に湿りを帯びていて、かの女の履きものの踵 ......
単語の意味
暗澹(あんたん)
景色(けしき)
暗澹・・・1.暗くて澹(しず[=静])かなさま。雰囲気が暗く沈んでいるさま。薄暗くてぼんやりしているさま。どんより。
2.見通しが悪く、将来に希望が見えず不安な感じ。
「澹」は訓読みで「しず(か)」と読める。
2.見通しが悪く、将来に希望が見えず不安な感じ。
「澹」は訓読みで「しず(か)」と読める。
景色・・・風景。眺め。とくに、自然の眺め。
ここに意味を表示
雨上がり・晴れ間がのぞくの表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
圧倒的な力に押されるように厚い灰色の雲は次々に分断され、またいつもの勢いの良い光と熱気が地上に戻ってきた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
昼すぎに雪はやんだ。降りはじめた時と同じような唐突なやみ方だった。ぶ厚い雲が粘土のようにところどころでちぎれ、そこから差し込む陽光が壮大な光の柱となって草原のあちこちを移動した。素晴しい眺めだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
前夜の雨が大気の塵を洗い流し、透き通るような十一月の朝になった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
一度日が陰って暗澹 としたあたりの景色になったが、それを最後に空は全体として明るくなって来た。
岡本かの子 / 母子叙情
曇りガラスの格子戸越しに、月の光があった。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
木の間を 透して落ちる 陽 が、地上に散り敷いていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
南へ低くなった日がそれを覗くように射しかけた。
長塚 節 / 土 amazon
同じカテゴリの表現一覧
晴れ・曇り の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ