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何事も心得ながら白々しらじらしく無邪気を装っているらしいこの妹が敵の間諜かんちょうのようにも思えた。
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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子供
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前後の文章を含んだ引用
......地は知らせて上げて」 「いゝえ」 「なぜ」 「おねえ様の御迷惑になりはしないかと思って」  この小娘はもうみんな知っている、と葉子は一種のおそれと警戒とをもって考えた。何事も心得ながら白々しらじらしく無邪気を装っているらしいこの妹が敵の間諜かんちょうのようにも思えた。 「今夜はもうお休み。疲れたでしょう」  葉子は冷然として、の下にうつむいてきちんとすわっている妹を尻目しりめにかけた。愛子はしとやかに頭を下げて従順に座を立って行った......
単語の意味
白白・白々(しらじら・しらしら)
無邪気(むじゃき)
偽装・擬装(ぎそう)
間諜(かんちょう)
白白・白々・・・1.少しずつ明るくなっていくさま。次第に夜が明けていくさま。
2.暗がりの中でわずかな白さが目立つさま。薄明るいさま。
3.白さが際立っているさま。いかにも白いさま。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
無邪気・・・素直で悪気がなくかわいらしいさま。偽りやたくらみがなく心が綺麗なさま。
偽装・擬装・・・1.偽(いつ)り装(よそ)うこと。ある事実をおおい隠すための、装いや行動。他人の目をごまかすため、他の物事や状況を装うこと。
2.周囲の風景や他の物とよく似た色や形にして、姿を見分けにくくすること。カムフラージュ。
間諜・・・敵を間・諜(うかが[=窺])う者。敵の様子をさぐる者。ひそかに敵側の状況を調べて、味方に報告する者。回し者。忍びの者。間者(かんじゃ)。スパイ。「間」も「諜」も訓読みで「うかが(う)」と読める。
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