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暗い冬の海の咆哮
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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時化・海が荒れる、波立つ
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前後の文章を含んだ引用
......辷りが余興で、そのたびに崩れるような笑い声、陽気な女の叫び、拍手が人々のうちからどっと起った。船内の広間は暖かで華やかで、亢奮している。その浮々した歓楽と、外の暗い冬の海の咆哮 とを対照して、伸子は鋭く感じた。 一人のボオイが、その室の入口に現れた。手に紙切を持っていた。夕刻から、返電を心待ちにしていた伸子は、その方へ注意をひかれた。ボ......
単語の意味
咆哮(ほうこう)
冬の海(ふゆのうみ)
咆哮・・・獣がほえること。また、その声。
冬の海・・・冬の荒れ果ててもの寂しい海。
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山のような五百重 の大波
有島武郎 / 生まれいずる悩み
海の上はただ狂い暴 れる風と雪と波ばかりだ。縦横に吹きまく風が、思いのままに海をひっぱたくので、つるし上げられるように高まった三角波が互いに競って取っ組み合うと、取っ組み合っただけの波はたちまちまっ白な泡 の山に変じて、その巓 が風にちぎられながら、すさまじい勢いで目あてもなく倒れかかる。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
酢っぱくって渋くって泡の立つ葡萄酒のような、コクの強い、野蕃な海
梶井基次郎 / 海 断片
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溝溜(どぶだめ)のような池
岩野 泡鳴 / 耽溺 amazon
岡本かの子 / 渾沌未分
運河のような狭隘(きょうあい)な海
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
千丈の甍の傾きかかったような海
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
沢は上流に行くにつれどんどん澄んでいく。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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誰かが地球の栓を抜いたようだ
宇宙飛行士アレクサンダー・ゲルスト
時々波の背に乗ると、スクリュが空廻りをして、翼で水の表面をたたきつけた。
小林多喜二 / 蟹工船
白い猫がいっぱいかけまわっているみたいに、海一面が白く波立つ
松谷 みよ子 / オバケちゃん amazon
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