吹きすさぶ凩(こがらし)に明滅するごとく、漁り火が微かにまたたく
長与 善郎 / 青銅の基督 作品を確認(amazon)
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揺れる炎・ともし火
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単語の意味
瞬く(またたく)
明滅(めいめつ)
漁り火・漁火(いさりび)
瞬く・・・1.見えたり見えなくなったり光がチラチラする。明滅する。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
明滅・・・光が明るくなったり暗くなったりすること。明かりをつけたり消したりすること。
漁り火・漁火・・・夜間、魚を誘うために漁船でたく火。ぎょか(魚火)。
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揺れる炎・ともし火の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
芥川龍之介 / 偸盗
燃え上がり燃えかすれるその光は、幾百人の漁夫たちの命を勝手に支配する運命の手だ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
燈がいさり火のようにゆらゆらと光っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
ちらちらと揺れる蝋燭の炎越しにしばらく僕の顔を見ていた。羊男の大きな影がしみのある壁の上で揺れていた。拡大された誇張された影だった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
家や大きな木立の影は、行手に立ちはだかる物の怪のようにも見える。
藤沢 周平 / 麦屋町昼下がり amazon
電球は全部切れたままで、学生寮の隅々にまで夜がなだれ込んでいた。掌のべとべとも汚れたスリッパも気にせず、夜を押しやりながら寮の中を走った。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
野火が焔の舌を見せて盛んに立ち騰(のぼ)る
大岡 昇平 / 野火 amazon
男の顔にある 火傷 のあとをそっと見た。左の耳が 熔けたようになってちぎれていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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