すっかり日に焼けて、柄が色褪せた縞模様のカーテン

カーテンの隙間から光がくさびのように差し込んでくる。

窓際のコードを引いて重い分厚いカーテンを開ける

窓に掛けられた純白のレースのカーテンが、若い女性の部屋らしい雰囲気を醸し出している。

窓のカーテンは隙間なくピタリと閉められている。

（殺風景な部屋）内側からしか鍵のかからない牢獄のようだった。

地下鉄の入り口階段を下っていくと、地上の騒がしさが徐々に遠ざかった。

顔色が黄色く見えるほどその日の空も部屋の中も寂（さび）れていた。

お菓子のパッケージって、ものすごくカラフルなのだ。赤、黄、青、緑、色分けされずらりと棚に並べられたポテトチップスは、肉眼ではただ並んでいるだけなのに、写真のバックになると、オモチャの王国の城壁みたいに、チャチでけばけばしくて、おもしろい。オモチャの城でＶサインをしているあたしと綾菜。

窓には内側から板が打ち付けられている