TOP > 人物表現 > 見る > 見とれる・うっとり見入る
あんまりよく鹿を見ましたので、じぶんまでが鹿のような気がして
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
見とれる・うっとり見入る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ら、一口ずつ団子をたべました。六疋 めの鹿は、やっと豆粒 のくらいをたべただけです。 鹿はそれからまた環 になって、ぐるぐるぐるぐるめぐりあるきました。 嘉十はもうあんまりよく鹿を見ましたので、じぶんまでが鹿のような気がして、いまにもとび出そうとしましたが、じぶんの大きな手がすぐ眼 にはいりましたので、やっぱりだめだとおもいながらまた息をこらしました。 太陽はこのとき、ちょうどはん......
単語の意味
鹿(しか)
鹿・・・シカ科の哺乳動物の総称。足は細長く華奢な感じで、雄は枝分かれした大きな角を持つ。成長したものでは40cmほどで、毎年生えかわる。草食。山林に住む。
ここに意味を表示
見とれる・うっとり見入るの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
やや不用意なほど長く、彼女を見つめていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
物珍しくながめて魅入られたように茫然 となってしまう。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
ほんのり新茶の香りにでも酔った気持で笑いながら見ている。
岡本かの子 / 雛妓
このカテゴリを全部見る
「見る」カテゴリからランダム5
ちょうど海にもぐっていて、うす目で明るい水面を見あげるように頭上の空をぼんやり眺めていた。
野上 弥生子 / 野上弥生子短篇集 amazon
東山は白い靄に包まれて清水の塔が音羽山の中腹に夢のようにぼんやりと浮んで見える。
近松 秋江 / 黒髪 amazon
ひび割れそうなほど渇いた水晶レンズが虚ろに宙を見つめる
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
清彦の顔を刺し通すように見つめながら
曽野 綾子 / たまゆら amazon
同じカテゴリの表現一覧
見る の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ