背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎 が、「女」という字みたいな形で飛んでいました。
太宰治 / 人間失格 ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
カモメ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......のです。 自分は起訴猶予になりました。けれども一向にうれしくなく、世にもみじめな気持で、検事局の控室のベンチに腰かけ、引取り人のヒラメが来るのを待っていました。 背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎 が、「女」という字みたいな形で飛んでいました。 [#改頁] 惚 れられるという、名誉で無い予言のほうは、あたりましたが、きっと偉い......
第三の手記
一
竹一の予言の、一つは当り、一つは、はずれました。単語の意味
夕焼け(ゆうやけ)
鴎・鷗(かもめ・かまめ)
夕焼け・・・大陽が沈む時、西の空が赤く染まったように見えること。太陽の光が、昼間より長い距離、空中を通って来るため、波長の短い青色の光は散乱し、波長の長い赤色や黄色の光だけが、地上に到達することで起こる現象。
鴎・鷗・・・カモメ科。全体的に白く、背と翼部分は灰青色。幼鳥には褐色の小斑がある。冬鳥として海岸や港の海上にあらわれ群棲。嘴(くちばし)の端はかぎ状で翼は長い。飛翔力は強く、魚の群れを追って食べる。カモメ科全般の鳥を指す場合もある。「かまめ」は古名。
ここに意味を表示
カモメの表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎 が、「女」という字みたいな形で飛んでいました。
太宰治 / 人間失格
林芙美子 / 新版 放浪記
風呂の湯加減をみようと半分突っ込んだ片足をあわてて引っこ抜くように、あわてて鷗(かもめ)が舞い上がる
阿部 昭 / 千年 (1977年) amazon
海からはもう浜猫が飛んでき、ぬるんだ田の上を、白木綿をちぎったように飛びまわっていた。
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
(まりも)ビロードでこしらえたような丸い藻
宮本百合子 / 伸子
瀬鳴りの音が静寂の天地に澄みかえる
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
橋の影が落ちた 川面
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ