軒下に生まれた犬の子にふびんを掛けるように町内の人たちがお恵みくださいます
森鴎外 / 高瀬舟 ページ位置:66% 作品を確認(青空文庫)
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憐れ・同情・かわいそう
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前後の文章を含んだ引用
......と、自分ながら不思議でなりませぬ。全く夢中でいたしましたのでございます。わたくしは小さい時に二親 が時疫 でなくなりまして、弟と二人 あとに残りました。初めはちょうど軒下に生まれた犬の子にふびんを掛けるように町内の人たちがお恵みくださいますので、近所じゅうの走り使いなどをいたして、飢え凍えもせずに、育ちました。次第に大きくなりまして職を捜しますにも、なるたけ二人が離れないようにいたして、いっしょに......
単語の意味
不憫・不愍・不便(ふびん)
軒(のき)
犬・狗(いぬ)
不憫・不愍・不便・・・かわいそうに思うこと。哀れ。
軒・・・屋根の端の下にさがった部分で、建物の外壁より突き出ている部分。
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
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壊れた玩具のようにいたいたしい様子だった。
宇野 千代 / 色ざんげ amazon
友迫さんの涙は、無責任だった。勝手に泣いて、かわいそうがって、自分の気持ちだけ浄化して、微笑んでサヨナラなんて、あまりに無責任だ。無責任な覚悟のない優しさは、ただの憐れみにすぎない。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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顔の上に悲しげなものが走り去る
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
深呼吸して何度も自分に言いきかせて涙をこらえた。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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