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夢を見る(睡眠中)の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
よくいるかホテルの夢を見る。
夢の中で僕はそこに含まれている。つまり、ある種の継続的状況として僕はそこに含まれている。夢は明らかに継続性を提示している。夢の中ではいるかホテルの形は歪められている。とても細長いのだ。あまりに細長いので、それはホテルというよりは屋根のついた長い橋みたいにみえる。その橋は太古から宇宙の終局まで細長く延びている。そして僕はそこに含まれている。
《…略…》ホテルそのものが僕を含んでいる。僕はその鼓動や温もりをはっきり感じることができる。僕は、夢の中では、そのホテルの一部である。
そういう夢だ。
《…略…》(夢から覚めて)手脚をゆっくりと伸ばしてみる。そして自分がただの自分であり、何処にも含まれてなんかいないことを確かめる。僕は何処にも含まれていない。でも夢の中の感触を僕はまだ覚えている。そこでは僕が手を伸ばそうとすれば、それに呼応して僕を含んだ全体像が動く。水を利用した細かい仕掛けのからくりのように、ひとつひとつ注意深く、段階ごとにほんの微かな音を立てながら、それは順番に反応していく。僕が耳を澄ませば、それが進行していく方向を聞き取ることができる。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
夢のもどかしさが、奇妙な襟巻のように喉に絡み付く
北村 薫 / 水に眠る amazon
ここはどこ?」 私はたずねた。 「ここは君の頭の中で、空港とカリフォルニアと外国のイメージが混じった場所だよ。」
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
暗い隅に頭を突っ込んで眠ってしまいたい。
宮本百合子 / 伸子
あれ程の物凄い、息苦しい声を立てて泣き狂った人間とは、どうしても思えないその眠りようの平和さ、無邪気さ……
夢野久作 / ドグラ・マグラ
この何日かの疲れが巨大な波のように突然彼に押し寄せてきた。そして血液の中を生ぬるいかたまりがゆっくりと巡った。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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