恋というものを生来知らぬげな四十五六の醜い容貌
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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みにくい顔
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前後の文章を含んだ引用
......論見を白状する事ができよう。教師はその帯の色合いから推 して、それは男向きの品物に違いないと決めてしまった。そして葉子の心は早熟の恋を追うものだと断定した。そして恋というものを生来知らぬげな四十五六の醜い容貌 の舎監は、葉子を監禁同様にして置いて、暇さえあればその帯の持ち主たるべき人の名を迫り問うた。 葉子はふと心の目を開いた。そしてその心はそれ以来峰から峰を飛んだ。......
単語の意味
容貌(ようぼう)
容貌・・・貌(かお)の容(かたち)。顔かたち。顔つき。「容」は、訓読みで「かたち」と読める。「貌」は、訓読みで「かお」と読める。
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信子ちゃんは貧相な私とは違ったタイプの派手なブスで、目も鼻も口も大きくて、顔中が毛深い。《…略…》信子ちゃんの顔を見ていると、点数の悪い答案を見せ合いっこしているみたいで、なんだか落ち着いた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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