波は風呂敷でもつまみ上げたように、無数に三角形に騒ぎ立った。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
波
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ガスも恐 ッかねど、波もおっかねしな」 昼過ぎから、空の模様がどこか変ってきた。薄い海霧 が一面に――然 しそうでないと云われれば、そうとも思われる程、淡くかかった。波は風呂敷でもつまみ上げたように、無数に三角形に騒ぎ立った。風が急にマストを鳴らして吹いて行った。荷物にかけてあるズックの覆 いの裾 がバタバタとデッキをたたいた。 「兎が飛ぶどオ――兎が!」誰か大声で叫んで、右舷のデッキを......
ここに意味を表示
波の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
アルプスの氷山のようにモリモリとむくれ上ってくる波
小林多喜二 / 蟹工船
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
くたびれたように海が黙る
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ