烏賊が吹いた墨のような肌目のこまかい煙雲がもくもく湧き上った。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) 作品を確認(amazon)
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雨雲・暗雲
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単語の意味
烏賊・柔魚(いか)
烏賊・柔魚・・・ツツイカ目とコウイカ目の軟体動物の総称。触腕(しょくわん)が1対、足が4対の計10本が口の周りにある。4対の足は多くの吸盤を具える。1対の触腕は非常に長く、先端だけに吸盤があって、伸ばして餌をつかむ。敵に会うと腹の中の墨を吹き出し、敵の目をあざむき逃げる。食用。「墨魚(ぼくぎょ)」とも。
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雨雲・暗雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
沈殿物が底の沈んだ上澄みのような灰色の雲
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
天候は急速に崩れつつあった。青が僅かにまじった淡い灰色はその不安定な微妙さに倦んだかのようにくすんだ灰色へと変り、そこに煤のような不均一な黒が流れ込んでいった。まわりの山々もそれにつれて陰鬱な影に黒く染められていった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
天の怒り、天の恨みを吹きつけたような嵐の日の荒々しい雲
竹西 寛子 / ひとつとや amazon
かすかに黄色味がかった濃い灰色の雲が、よじれた腸管のように気味悪くうごめく
日野 啓三 / 抱擁 amazon
空は重い雲を広げ、雨が今にも落ちてきそうだ。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
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厚い灰色の雲は雪の予感をはらんでいた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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