日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

枇杷の柔らかくてもろい皮とか、金色の産毛とか、淡い香りとか

小川洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録　ページ位置：67%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......にあるかもしれない」　そう言って義兄は車のキーを手に取った。「この雨の中、出かけるんですか？」　わたしはあきれて大きな声を出した。「枇杷じゃなきゃ意味がないわ。枇杷の柔らかくてもろい皮とか、金色の産毛とか、淡い香りとかを求めてるの。しかも求めてるのはわたし自身じゃないのよ。わたしの中の『妊娠』が求めてるの。ニ・ン・シ・ンなのよ。だからどうにもできないの」　姉はわたしの声を無視......

単語の意味

淡い（あわい）

産毛・生毛（うぶげ）

淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。

産毛・生毛・・・１．生まれたときから生えている、赤ん坊の薄くて柔らかい毛。
２．１に似た、人の顔や首筋などに生えている、柔らかく薄く生えている毛。また、そのようなもの。

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びわの味、おいしさを伝える表現・描写（果物（フルーツ）のカテゴリ）の一覧ランダム５

頬っぺたに水のこぼれるような枇杷が食べてみたい。

林芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録　amazon関連カテ果物（フルーツ）全般びわ

皮は手でおへそから軸へ剥く

手に取ったときのぷりんとした果肉の質感、表面に僅かに感じるこのうぶ毛のような感触がたまらない

ビワってのはまったく綺麗な果物だ。慎ましい色合いがいい。