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陰気なじめじめした家が、普通の通行人のための路ではないような隘路 をかくして、朽ちてゆくばかりの存在を続けている
梶井基次郎 / ある崖上の感情 ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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廃墟・廃屋・瓦礫の山
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前後の文章を含んだ引用
......ち並んでいた。深い樹立のなかには教会の尖塔 が聳 えていたり、外国の公使館の旗がヴィラ風な屋根の上にひるがえっていたりするのが見えた。しかしその谷に当ったところには陰気なじめじめした家が、普通の通行人のための路ではないような隘路 をかくして、朽ちてゆくばかりの存在を続けているのだった。 石田はその路を通ってゆくとき、誰かに咎められはしないかというようなうしろめたさを感じた。なぜなら、その路へは大っぴらに通りすがりの家が窓を開いている......
単語の意味
陰気(いんき)
陰気・・・気分や天気などが、スッキリしない。明るくなく、ドンヨリしている。⇔陽気。
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陰気なじめじめした家が、普通の通行人のための路ではないような隘路 をかくして、朽ちてゆくばかりの存在を続けている
梶井基次郎 / ある崖上の感情
近づきがたい暗さが漂っていた。夜目で見てもガラスが割れているのは分かったし、壁にはスプレーで落書きがされている。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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