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巡る血液と一緒に鋭い快感が全身を駆け、顳顬(こめかみ)に溜まっていく。一度からだに起こりこびりついた快感はどこにも出ていかない。火花に触れて火傷する皮膚と同じに顳顬の裏側の頭蓋に貼りつく薄い肉の層が音をたててただれる。そのただれに気付き快感をそこに集中すると、体中が全て巨大なペニスになったような錯覚に陥いる。女の中に入り込み、全身で暴れて女を歓ばせる小人になったみたいだ。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー 作品を確認(amazon)
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性的快感・絶頂・オーガズム
セックス
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単語の意味
顳顬・蟀谷(こめかみ)
快感(かいかん)
顳顬・蟀谷・・・頭蓋の側頭部のあたり。耳の上で、目のわき、髪の生え際のところ。この部分には下顎骨につく側頭筋があって、歯をかみしめると動く。米を噛むと動くところ(米噛)だからいう。顳顬(しょうじゅ)。
快感・・・快(こころよ)い感じ。満ち足りた感じ。いい気持ち。
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(好きでもない男と寝る)彼の呼吸がさらに荒くなり、彼の身体は汗にまみれた。これは野呂ではない、別の男なのだ、と思うと不思議な気がした。そしてその不思議な気分はよりいっそう、わたしの官能的な気分を刺激してきた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(娼婦とのセックス)僕は本当に何もせずにそこにごろりと寝転んでいるだけだった。彼女が全部やってくれた。手際の良いガソリン・スタンドみたいだった。車を停めて鍵を渡せば、給油から、洗車から、空気圧のチェックから、オイルの点検から、窓拭きから、灰皿の掃除から、何から何までやってくれる。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
ペニスを何度か動かして、そして何の予兆もなく突然射精した。それは押しとどめようのない激しい射精だった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
ベニヤ板越しに聞こえていた姉弟の母親の弱々しい声
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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(挿入)やがてシンイチが体を動かし始めたので、舌の延長であると思っていたものが彼のペニスにいつのまにか代っていることに気付く。それは気のきいた手品のようにサユリを感動させた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
今、彼女は快楽の琴線を剝き出しにされ、堪能している。シンイチにはそれが解った。何故なら、快楽を訴える言葉は時折、英語に変ったから。たぶん、こちらが彼女の本来の快楽の言語なのだ。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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