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二匹の猫は夢のかけらでも眺めるように僕の姿をじっと見つめていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:55% 作品を確認(amazon)
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猫
よく見る・じっくり見る・凝視
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前後の文章を含んだ引用
......て猫をケースに戻し、使い途もないキャット・フードを一箱買った。店員はそれをきちんと包装してくれた。僕がキャット・フードの包みを抱えてペット・ショップを出る時も、二匹の猫は夢のかけらでも眺めるように僕の姿をじっと見つめていた。 事務所に戻ると女の子がセーターについた猫の毛を払ってくれた。「猫と遊んでたんだ」と僕はそれとなく言い訳した。「わきが綻びてるわ」「知ってるよ。去年からなんだ。......
単語の意味
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
猫(ねこ)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
猫・・・1.ネコ科の哺乳動物の総称。形は虎に似て、柔軟な体や出入り自由な爪、鋭い感覚のひげを足を持つ。暖かいところを好み、鼠(ねずみ)をよく捕るとされる。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
2.(猫の皮を胴張りに用いるところから)三味線の異称。
3.猫車(ねこぐるま)の略。
4.猫火鉢(ねこひばち)の略。
5.ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。
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猫の表現・描写・類語(地上の動物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
沙魚(はぜ)のような毛並みの猫
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
白い猫が一匹、よその家の軒下をわたって行った。
梶井基次郎 / 城のある町にて
(猫が)市役所の測量工夫のように辻 から辻へ走ってゆく
梶井基次郎 / 交尾
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よく見る・じっくり見る・凝視の表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
じっとこちらを見ていた。その眼はねずみを襲う猫の眼のようであった。
三浦 朱門 / 冥府山水図 amazon
外の風景を眺め続けていた。遠くの丘に蛮族ののろしが上がるのを見逃すまいとしている警備兵のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
猟犬のような目になって、くどいほど確認を繰り返す
内田 康夫 / 釧路湿原殺人事件 amazon
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「地上の動物」カテゴリからランダム5
シャム猫のフロがあがって来て、しきりに邪魔をする。本をひらけば、そのページの上へ乗る。それならというので別の地図をひろげると、わざわざやって来て地図の上へ寝そべる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
長く鼻すじの通った顔には高貴の面差しがあり、引きしまった胴、細く長い足には高潔の気配がある。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
(犬は)モップのように乾いて艶のない灰色の毛を生やして
椎名 誠 / 犬の系譜 amazon
落葉のやうな色をしたその獣
芥川龍之介 / 芋粥
「見る」カテゴリからランダム5
武内がじっと見ている。その視線を尋恵は横顔に痛いほど感じる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(象舎の象をのぞき見る)プライヴェートな時間の象の姿を見たかった
村上春樹 / 象の消滅「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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