しばらくは三人鼎坐 のまま無言である。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......もくめか、妙な模様が出ているぜ」と暗に主人を促 がす。「無論雨の洩りさ」と主人が答えると「結構だなあ」と迷亭がすまして云う。鼻子は社交を知らぬ人達だと腹の中で憤 る。しばらくは三人鼎坐 のまま無言である。 「ちと伺いたい事があって、参ったんですが」と鼻子は再び話の口を切る。「はあ」と主人が極めて冷淡に受ける。これではならぬと鼻子は、「実は私はつい御近所で――あの......
単語の意味
鼎(かなえ)
暫く・姑く・須臾(しばらく)
鼎・・・釜(かま)。三本足の鉄の釜。
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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(沈黙して考え出した友人を見て)夜の闇が何処かから部屋の中に忍び込んできて、羊水のように彼のスマートな体をすっぽりと包んでいるみたいに僕には感じられた。
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