度のついたガラス越しから見るよう | ぼんやり見えるの表現・描写・類語｜小説の言葉集

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度のついたガラス越しから見るよう

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どろりとゆがんだ視界。

光のなかにあるようにかすんでいる。

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　amazon

靄の隙（すき）から市の汚水（おすい）処分場が見え出した。

岡本かの子 / 渾沌未分関連カテ霧・かすみ・もやぼんやり見える

そのひとみにはなんにも映ってはいなかった。《…略…》葉子の知覚は半分眠ったようにぼんやりして注意するともなくその姿に注意をしていた。

有島武郎 / 或る女関連カテぼんやり見える漫然と見る・なんとなく見る

治郎吉の眼は、煙草（たばこ）のけむりの中で、そう見ていた。

吉川英治 / 治郎吉格子関連カテけむりぼんやり見える

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痛いほどの視線を送る

互に隙（すき）でも窺（うかが）うのか、暫くは睨合いの体（てい）でした

芥川龍之介 / 杜子春

（滲む）彼の推察は月の暈（かさ）のように細君の言外まで滲み出した

夏目漱石 / 道草　amazon

真正面に彼の顔を見て

質のよいものばかりで、俺は眼を洗われ、蘇生する思いであった。

松本清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録　amazon

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