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強い潮の香に混って、瀝青チャンや油の匂いが濃くそのあたりを立てめていた。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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漁港・波止場
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前後の文章を含んだ引用
......てしまえ。  その夜おそく私は半島の南端、港の船着場を前にして疲れ切った私の身体を立たせていた。私は酒を飲んでいた。しかし心は沈んだまますこしも酔っていなかった。  強い潮の香に混って、瀝青チャンや油の匂いが濃くそのあたりを立てめていた。もやい綱が船の寝息のようにきしり、それを眠りつかせるように、静かな波のぽちゃぽちゃと舷側をたたく音が、暗い水面にきこえていた。 「××さんはいないかよう!」  静かな......
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香(こう)
歴青・瀝青(れきせい)
・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
歴青・瀝青・・・アスファルトやコールタールなどの、ねばねばした物質の総称。道路舗装や防水加工に使われる。チャン。
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