出口を持たぬ怒りを全身に閉じ込める。体は小刻みに揺れている。
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怒りに震える
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単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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割箸を持つ手が細かく震えて来た。袖口や襟のあたりのよれよれになった汚い黒サージの学生服の長い上半身が膳を前にしてその上に蔽いかぶさるようにしていたが、顎を落しているため一層猫背になった彼の体は出口を持たぬ怒りを全身に閉じ込めていた。右手の箸に挟んだ蒟蒻が小刻みに波打って来た。箸が重かった。心の怒りと侮辱感とに重かった。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
足は忿怒 にふるえていた。
吉川英治 / 銀河まつり
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「すこし黙れ」 それはすこしも大声ではないのに、ぴしりと俺の声をせき止めてしまう。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
普段は温厚な上司だが、いったん怒ると、その「雷鳴」は建物中で聞こえないところはない
赤川 次郎 / 三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 amazon
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